ルストホッファース
本村睦幸(リコーダー)
櫻田亨(リュート,テオルボ,バロックギター)
上尾直毅(チェンバロ,オルガン,ミュゼット,打楽器)
録音:2005年10月4〜7日、神奈川県立相模湖交流センター
プロデューサー&エンジニア:小伏和宏
アシスタントディレクター:寺村朋子
カバーデザイン:才村昌子
WAONCD-041
発売元:ワオンレコード
販売:株式会社キングインターナショナル
オランダでの演奏活動を経て帰国した音楽家たちによるバロック・アンサンブル「ルストホッファース Lusthoffers」(オランダ語:「楽園の住人たち」)による初版「オランダバロックの愉悦」は、その魅力溢れる演奏、高音質録音によって、FM放送や美術展のプロモーション映画の挿入曲としてなど、たびたび取り上げられる名盤でした。その初版「オランダバロックの愉悦」に収められた演奏を改めて見直し、CDの4倍にあたる176.4kHzのハイサンプリングPCMで全曲再編集し、さらに、より楽しめる曲順に再編成しました。今までにも増して魅力溢れる演奏と、さらなる高音質で、新たな感動をお届けするアルバムです。
15、16世紀の南部ネーデルラント(現在のオランダ南部からベルギー、フランス北部にかけての地域)はフランドル楽派と呼ばれる多数の巨匠を輩出し、音楽史の中心をになった地域でした。それに対して、17世紀以降のオランダ(北部ネーデルラント)は、禁欲的なカルヴァン派によって教会音楽が著しく制限されていたことや、宮廷が音楽の中心としての機能を果たさなかったこともあり、音楽史の主要舞台から外れてしまった印象は否めません。しかし、経済的に未曾有の繁栄を謳歌し、美術においてはレンブラントやフェルメールをはじめとする数々の巨匠を輩出していた当時のオランダが、音楽において不毛の地であったはずはありません。実際、アムステルダムは楽譜出版の中心地でしたし、経済的な繁栄によって多数の外国人音楽家を呼び寄せる地域であったのは確かなことです。そのような状況のもとで、貴族や富裕市民たちが自ら演奏し音楽を楽しむということにかかけて、きわめて優れた土壌が形成されて行ったであろうことは想像に難くありません。そして、そのような愛好家たちによる需要が、楽譜出版による音楽文化進展の基盤となったのは疑いないことです。このCDでは、17世紀から18世紀はじめにかけてオランダの音楽愛好家たちが楽しんでいたであろう様々な器楽曲を集めています。音楽の消費地としてヨーロッパ各地の多様なスタイルが流れ込み愛好されたオランダという地域に焦点を当てることで、バロック器楽の生きた姿が浮かび上がってくることでしょう。(本村睦幸)
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(ひとつだけトラック全体が試聴できるものがあります!)
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